Category Archives: 終了した公演

2017年3月、真山隼人東京公演。

Posted on 2017/01/16 by

 ご無沙汰しております。久しぶりの更新です。

 演歌浪曲と浪曲の両方に力を注ぐ関西の若手浪曲師、真山隼人の東京公演に協力いたします。
詳細はそれぞれ紹介ページを設けておりますので、そちらでお読み頂きたいのですが、
今回は毛色の違う企画を続けて二日間の公演を行います。
 
2017/3/4(土)「亀甲組まつり」@ことぶ季亭
開場:18:30/開演:19:00
前売:2500円/当日:3000円
 
関東では珍しい「亀甲組」の俥読みの会です。
東家若燕を迎えて、四席申し上げます。
 
 
2017/3/5(日)「隼人、松之丞に胸を借りる」@お江戸日本橋亭
開場:17:30/開演:18:00
木戸:3000円
 
隼人が、かねてより共演を望んでいた講談の麒麟児神田松之丞との二人会。
 
 
ともに貴重な会になると思います。
サイトからの予約も承っております。
是非、お運びくださいませ。

松之丞と隼人

Posted on 2017/01/16 by

 講談と浪曲、関東と関西、一見して繋がりのなさそうなこの二人。
かたや話題を席巻し、博品館をも売り切る講談界注目の若手、
かたや一般的な浪曲と真山一門独特の演歌浪曲とを両方をこなす唯一の存在として注目を集める若手。
互いに異色であり、汗をほとばしらせての熱演を特徴とするこの二人、

ぶつけてみたら、面白いんじゃ?と考えていたところ、
 
真山隼人から「松之丞さんとやってみたいんです」と相談がありました。

どうやら、神田松之丞の噂は関西まで届いていたらしく、元来マニアの真山隼人は情報を集め、見れるものは見て、読めるものは読み、その芸について想像を巡らせていたようでした。

 時を同じくして、複数のお客様から「松之丞と隼人演らせたら面白くない?」みたいなご意見も頂きました。
アタクシ、こういう偶然はなにかの必然だろうし、いま、この二人を合わせて聴きたいという声があるということでしょうし、言うなれば引き合わせだと思うんです。
 これはもうやるしかないでしょうということで、松之丞さんにお願いに行くと二つ返事で「是非!」とのこと。ここはひとつ、二人の熱をひねりなしにストレートにぶつけ合ってもらおうと、トークなし、互いに二席という企画を立てました。味の濃い二人だからこそのがっぷりよっつ。
 
濃厚な一夜をお楽しみ頂けると思います。

浪曲データーベース管理人 末廣友吉


(2017/3/5 お江戸日本橋亭公演「隼人、松之丞に胸を借りる」チラシ裏面より転載)

亀甲組とは ?

Posted on 2017/01/16 by

 明治27年に始まった滋賀県草津から伊勢亀山までの関西鉄道工事を一手に引き受けた亀甲組と対立する二引組が鉄道工事を背景に火花を散らす、男達の熱い物語。 明治40年頃、行友李風が「大阪新報」に連載小説として発表。中京を中心に浪曲として舞台にかけられるようになりました。
 特に初代港家小柳丸の代表作であり、港家のお家芸としても知られています。 現在は、演じられる事が少なくなった演題でもありますが、そこには現代の演題にはない野性的で男臭く血飛沫飛び散るようなエグさ、つまりワイルドさがあります。これを前時代的ととるか失われたなにかをみるかは聴いて頂かなきゃわかりません。しかし、浪曲が持つ逞しさや力強さを色濃く残した演題であることは間違いないでしょう。

 東家若燕と真山隼人は浪曲界では数少なくなった亀甲組に情熱を燃やす浪曲師です。

 東家若燕は東家三楽門下、真山隼人は真山誠太郎門下、亀甲組をお家芸とする港家とは縁はないようにみえますが、東家若燕の母は四代目港家小柳門下の港家小柳嬢という浪曲師でした。若燕は幼いときより母の亀甲組を聴き、胸を熱くしていたといいます。自身も前名を港家若柳と名乗っておりました。
 真山隼人は港家との縁続きはありませんが、三代目港家小柳丸の亀甲組に惚れこみ、三代目の遺族に願い出て譲り受けるほどこの演題に入れこんでいます。
 そんな亀甲組に思い入れのありすぎる二人が、連続読みで四席相務めます。関東で亀甲組をここまでまとまって聴ける機会は相当に珍しいことです。
 曲師をつとめるのは沢村さくら。名人沢村豊子の弟子として東京で修行し、さらに大阪でも磨き上げた腕で男二人の熱演をときに熱く、ときにクールに支えます。

 皆様のお越しを楽しみにお待ち申し上げております。

真山隼人


(2017/3/4 ことぶ季亭公演「亀甲組まつり」チラシ裏面より転載)

2017/3/4(土)
「亀甲組まつり」

Posted on 2017/01/11 by

170324_1170324_2 関西の若手浪曲師、真山隼人主催の東京公演に協力いたします。
この公演は連続公演の初日になります。
今回は彼がいま入れ込んでいる演題「亀甲組」の連続読み。
港家小柳丸の代表作として知られる演題で、血と汗が飛び散る男臭い、まさに「浪花節」といったものです。
関西から中京を中心に流行したため、関東では全体像があまり知られておらず、連続読みは貴重です。
共演は港家小柳嬢の血をひく熱い男、東家若燕。
曲師は沢村さくら。

ご予約はコチラで承っております。

なお翌日の3/5には「隼人、松之丞に胸を借りる」という会もございます。合わせてご観覧頂けましたら幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

末廣友吉 拝


出演:
東家若燕
真山隼人
沢村さくら(曲師)

会場:浅草ことぶ季亭
東京都台東区寿1-6-7 ユーハイツ伸光 203
03-3847-5547

開場:18:30
開演:19:00

前売:2500円
当日:3000円

2017/3/5(日)
「隼人、松之丞に胸を借りる」
予約フォーム

Posted on 2017/01/11 by

必要事項をご入力の上、送信をお願いします。


2017/3/4(土)
「亀甲組まつり」
予約フォーム

Posted on 2017/01/11 by

必要事項をご入力の上、送信をお願いします。


2017/3/5(日)
「隼人、松之丞に胸を借りる」

Posted on 2017/01/11 by

170324_1170324_2

関西の若手浪曲師、真山隼人主催の東京公演を主催いたします。
この公演は連続公演の二日目になります。
隼人が、かねてより共演を望んでいた講談の麒麟児神田松之丞との二人会です。
熱演を身上とする若手二人の一騎打ちをお見逃しないよう。
曲師は沢村さくら。

ご予約はコチラで承っております。

なお、前日の3/4には「亀甲組まつり」という会もございます。合わせてご観覧頂けましたら幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

末廣友吉 拝



出演:
神田松之丞
真山隼人
沢村さくら(曲師)

会場:お江戸日本橋亭
東京都中央区日本橋本町3-1-6
03-3245-1278

開場:17:30
開演:18:00
木戸:3000円

出演者プロフィール
(2015/9/27(日)木馬亭
「真山隼人 お江戸に参上!」)

Posted on 2015/07/27 by

浪曲師

真山隼人

mhaya中学生の時にラジオで聴いた
二代目真山一郎の浪曲に衝撃を受け、15才で入門。
真山独特の「演歌浪曲」を熱い情熱で演じる
日本で二番目に若い浪曲師。
2013年第12回三重県文化賞新人賞受賞、
鈴鹿市シティセールス特命大使。
1995年生まれ。三重県在住。

公式プロフィール
演歌浪曲 真山隼人のブログ
Twitter
Facebook
真山隼人の関連動画

東家一太郎

ititaro2007年、自由闊達な芸の二代目東家浦太郎に入門。
古典だけではなく、自作の新作にも取り組む静かな熱血漢。
真面目で一本気な人柄が滲む人情物で高い評価を得ている。
東京都出身。

公式プロフィール
浪曲師東家 一太郎&曲師東家 美
Twitter
Facebook
東家一太郎の関連動画

天中軒涼月

ryougetsu民謡演歌歌手、西奈実栄として活動中の2010年、
五代目天中軒雲月に出会い、その芸と人に打たれ入門。
歌手活動で鍛えこんだ声と節には定評がある。
1997年 日本民謡協会全国大会優勝
静岡県出身。

公式プロフィール1
公式プロフィール2
Facebook

天中軒涼月の関連動画

澤勇人

sawah海外生活を経て、日本文化の魅力、
とりわけ浪曲に惹きつけられるようになる。
2011年、澤孝子に入門。
だみ声を多用する「浪花節語り」のような芸風は貴重。
北海道出身。

公式プロフィール

国本はる乃

haruno父の友人の勧めで三味線を習うため、国本晴美を訪ねる。
小学校4年生の手では太棹が持てないことから、
浪曲を始める。
19才にして浪曲歴10年というキャリアを持つ
最年少浪曲師。
1996年生まれ。茨城県出身。

公式プロフィール

曲師

佐藤貴美江

kimie1994年日本浪曲協会主催浪曲三味線教室に参加。
色気のある音色と確かな技術で
澤一門の三味線を一手に引き受ける。
「小林克也のオールナイトニッポンGOLD」で
小林克也氏の曲師を務めたのも記憶に新しい。
日本浪曲協会副会長(曲師では初)。

公式プロフィール

東家美

mitsu日本浪曲協会主催の浪曲三味線教室を経て、
2012年、伊丹秀敏に入門。
実直な三味線で夫東家一太郎を支える。
千葉県出身。


公式プロフィール
浪曲師 東家 一太郎&曲師 東家 美
Twitter
Facebook

司会

末廣友吉

IMG_0771浪曲ファン、浪曲コレクター。
パートタイム浪曲企画者、浪曲公演押しかけスタッフ。
数千枚の浪曲レコードとゴミの山に囲まれてひっそり暮らす。
今までの企画に
「爆音傑作浪曲会」
「復帰祝い!港家小柳の会」
「真山隼人東京出張勉強会」など。
企画者が顔写真を出すのは
芸人をさしおいて目立とうとしてるみたいで
イヤだなと思っているのでご勘弁ください。
浪曲データーベース及び浪曲DB管理人。

真山隼人の熱い想い。

Posted on 2015/07/21 by

2014年、浪曲親友協会主催の浪曲まつりを見に行き、オールスター出演に酔いしれていたときのこと。
出番を終えた真山隼人が走り寄ってきて、「お願いがあるんです」と、いつになく真剣なまなざしで話しかけてきました。
「浪曲をやってきておかげさまで東京にも行かせて頂いてご縁ができました。入門五周年の機会に東京の皆様への御恩返しに木馬亭公演をしたいと思っています。お手伝い頂けないでしょうか」
というものでした。正直驚きました。
日本で二番目に若いこの浪曲師がものすごい熱量で芸に打ち込んでいて、急成長を遂げていることはよく知っていました。しかし、普通ならそれでいっぱいいっぱいのこの時期に「五周年の恩返しに東京公演をしたい」なんてことまで考えているとは…
若いのに視野の広いこと!感心するともに、心意気に打たれ、二つ返事で協力を約束しました。

まず東西「最年少浪曲師」として国本はる乃、東西の「ハヤト」として澤勇人の御両人に出演をお願いして、他の出演者はどうしますかと相談すると、いつもお世話になっているからと、天中軒涼月、東家一太郎の名を挙げ、「若手だけでやってみたい」と言いました。
それは興行的に厳しいと言うと、彼は「赤字は自分がかぶります」と言いました。「その意気や良し!」としたいところなんですが…
芸人に赤字をかぶらすわけにはいきません。「師匠方に一人出てもらって、入場者を確保したほうがいい」と言うと「いやです」と…真山隼人、若いのに頑固です(笑)
あれだけ稽古に打ち込めるのは頑固一徹な証拠で、彼の長所でもあります。だから、そこを否定しちゃいけないんですが…
しかし、考えてみれば、若手だけでどこまでのお客様を呼べるのか、それをこちらの工夫で面白くできる余地があるのか、ということは浪曲界の未来を占う意味で重要かもしれないと、彼の提案をそのまま受けることにしました。
が、、正直しんどい話です…

とにかくこちらでできることはすべてやろうと、出演浪曲師のインタビュー動画を撮影し、YouTubeにアップしていきます。
さらに、特設サイトを設置し、浪曲データーベースにはチケット販売フォームを設置しました。これは将来的には、浪曲関係者が自身の企画を登録できるシステムにするつもりです。その暁には、企画者の労力軽減に繋がります。これらは浪曲の興行においてはあまりやられてこなかった手法です。公演までにご覧頂けましたら幸いです。

当日は真山隼人が二席と歌、国本はる乃、澤勇人、天中軒涼月、東家一太郎が一席づつ。
さらに出演者のうちの、若い三人の座談会を行います。どうして浪曲に飛び込んだのか、どこに魅力を感じているのか、まだまだ努力の余地のある彼らには、熱い想いが滾っているはずです。そして、彼らが感じている浪曲の魅力はこれから浪曲を聴く人の感じるものに近いところがあるでしょう。それを聞いてみたい。そこに新しいファンのための入り口が見えるかもしれませんし、未来を拓く鍵があるかもしれません。

10年20年先の浪曲界を支えるのは今回の出演者を含む若手たちです。
浪曲の未来のために彼らを支えなきゃ、甲斐がない。

まずは若い浪曲師たちをまずは見てもらい、後押しして頂きたい。
彼らの、そして浪曲の未来を支えて頂きたいと思っております。

浪曲データーベース管理人 末廣友吉

(2015/9/27木馬亭公演「真山隼人 お江戸に参上!」チラシ裏面より転載)

2015/9/27(日)
「真山隼人 お江戸に参上!」

Posted on 2015/07/20 by

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当サイトによる企画第一弾として、関西の若手浪曲師、真山隼人の会を開催します。
彼が東京で浪曲口演を行ったのはこれまでに三回。
真山特有の「演歌浪曲」の熱く粘っこい芸風と若干ハタチの彼の熱量にアテられたか、度胆を抜かれ「衝撃を受けた!」と言うファンも。少なからぬ関東の浪曲ファンの記憶にその名を刻みました。
今回は彼の希望により、彼と縁深い関東の若手との会を企画いたしました。

最年少浪曲師 国本はる乃
同じく「ハヤト」 澤勇人
関西で共演の機会の多い 天中軒涼月
度々共演している 東家一太郎

期せずして、伸び盛りな若手が集まりました。
ぜひ、熱にアテられにお足をお運び頂きたく思います。

なお、ご予約はコチラで承っております。
よろしくお願い申し上げます。

末廣友吉 拝